2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

いわゆる花押を書くことは、民法968条1項の押印の要件を満たさない(最二小判平成28年6月3日判タ1428号31頁)

1.本件は、相続人Xが遺言者Aが所有していた土地について、主位的にAから遺贈を受けた、予備的にAとの間で死因贈与契約を締結したと主張して、相続人Yらに対し、所有権に基づき、所有権移転登記手続を求めるなどした事案である。Aが作成した本件遺言書には…