2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

別除権付債権

1.担保権があっても被担保債権の債務者が破産者でなければ、当該債権は別除権付債権にならない。2.Bが貸金債務を負い、破産者AがBの債務について保証し、自分の保証債務を被担保債務として自己所有不動産に抵当権を設定している場合、Aに対する保証…

成年後見人の調査人

1.家事事件手続法124条 (1)家庭裁判所は、適当な者に、成年後見の事務若しくは成年被後見人の財産の状況を調査させ、又は臨時に財産の管理をさせることができる。 (2)家庭裁判所は、前項の規定により調査又は管理をした者に対し、成年後見人の財…

賃借人への目的物への譲渡と賃料差押(判タ1384‐122)(最判H24.9.4)

1 本件は、賃料債権の差押え後に、差押債務者(賃貸人)が賃貸目的物を第三債務者(賃借人)に譲渡したため、譲渡後も賃料債権が発生し、取立が可能かが問題となった事案。2 原審は、賃料債権は第三者の権利の目的となっているから、民法520条ただし書によ…