2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

破産者と自動車の関係

1 ディーラーに所有権が留保(債権者は信販会社,第三者所有権留保) (1)Q&A Q68 (2)最判平 H22.6.42 破産者が引渡拒絶 (1)法156条の財産引渡命令。裁判所は破産裁判所 (2)要審尋事件 (3)和解 (4)和解不成立の場合,免責不許可意見

「事業再建型特定調停」

1 2つの方式 (1)調停委員会方式で,調停委員として再建型倒産手続に精通した弁護士, 公認会計士を選任する方法。 (2)裁判官による単独調停で,調査嘱託先弁護士を選任するという方法。 その上で,補助者として公認会計士が選任される。 調査嘱託先弁護…

破産手続開始決定と同時履行の抗弁権

1 売買代金の返還を受けるのと引換えに移転登記の抹消を命ずる判決を言い渡し, これが確定。2 売買代金返還請求権が破産債権としての権利行使しか認められないのであれば, 債権者としては同時履行の抗弁権も失うことになるが,それでよいのか。3 双方未…

免責不許可事由

1 破産手続の開始を遅延させる目的で行う不当な債務負担行為及び不利益処分、 いわゆるヤミ金融等の高利の金融業者からの借入れや,クレジット カードにより商品を購入し質屋等に行き当該商品を廉価に処分する行為。

裁判所への不出頭による解決方法(受諾書面)

1 家事 1【家事審判法】遺産分割の調停のみ。 2【家事事件手続法】離婚,離縁以外はできる。 270条(調停条項案の書面による受諾) 2 民事 (1)民事訴訟法264条(和解条項の書面による受諾) (2)簡易裁判所では民事訴訟法275条の2(和解に…

再転相続と相続放棄

1 甲の相続につきその法定相続人乙が承認または放棄をしないで死亡したいわゆる 再転相続において,乙の法定相続人丙は,乙の相続について放棄をしていない場 合は,甲の相続について放棄をすることができ,かつ,甲の相続について放棄をし た後乙の相続に…

年次有給休暇の買取り

1 労働者は未取得年休の買取請求権を有するものではなく,他方で年休の買上げを 予約し予約された日数について年休取得を認めないことは年休権の保障の趣旨に 反し許されない。(昭和30年11月30日基収4718号) 2 事後的に未消化の年休日数に応じて手当を支…

終身借屋権

1 高齢者のために「終の住み屋」を確保し,高齢者が良質な賃貸住宅に 死ぬまで住めることができるようにするために,「高齢者の居住の安定確保に関 する法律」が平成13年4月6日に公布され,同年8月5日から施行。 2 終身借家権とは,高齢者単身・夫婦世帯等…

収益執行に適した事例

1 物件の規模が管理コストに見合うだけの規模を持っているもの。2 管理する者がなく物件が荒廃していたり,不法占拠者がいるもの。3 第三債務者(賃借人)の多くが特定できないもの。4 良質の管理を行うことによって物件自体の価値が上がるもの。