2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

認知症対応型共同生活介護サービスを提供するグル―プホームの2階の居室の窓から認知症高齢者である入居者が自ら転落して受傷した事故について、当該施設は通常有すべき安全性を欠いており、設置又は保存の瑕疵があったとして、工作物責任を肯定した事例(東京地判平成29年2月15日判タ№1445号219頁)

1 本件は、Yが認知症対応型共同生活介護サービスを提供するグループホーム(本件施設)の2階の居室(本件居室)の窓(本件窓)から地上に転落して受傷したA(当時93歳)及びその長女であるXが、本件施設には居室の窓からの転落を防止するための措置が講…