2019-01-01から1年間の記事一覧

死後認知(民法910条)

1 相続の開始後認知によって相続人となった者が遺産の分割を請求しようとする場合において他の共同相続人がすでに当該遺産の分割をしていたときの民法910条に基づき支払われるべき価額の算定の基礎となる遺産の価額(判タ1465号49頁 最判R1.8.27) 2 判決…

金属スクラップ等の継続的な売買契約において目的物の所有権が売買代金の完済まで売り主に留保される旨が定められた場合に、買主が保管する金属スクラップ等を含む在庫製品等につき集合動産譲渡担保権の設定を受けた者が、売買代金が完済されていない金属スクラップ等につき売主に上記譲渡担保権を主張することができないとされた事例(最判平成30年12月7日第二小法廷判決民集72巻6号1044頁)

1 ➀目的物の所有権は代金完済まで売主に留保され、代金完済の時点で買主に目的物の所有権が移転するという構成(「留保構成」) ②売買契約によって売主から買主に留保所有権は移転され、買主から売主に留保所有権が設定されるという構成(「移転・設定構成…