2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

債権差押命令の取消と破産

◇ 東京高裁 平21.1.8決定(判タ1302-290)1 決定 ① 破産法42条2項により、債権差押命令は、破産財団に対して効力を失う が、破産法の規定の体裁に照らしても、絶対的に無効となるものでは ない。 ② 形式的に、破産手続と強制執行手続が併存することにより、…

参加差押え

1 参加差押えの意義 ① 参加差押えは、滞納者の財産について滞納処分の差押えが先行して行わ れている場合において、その財産が不動産や自動車等の財産であるとき に、交付要求の一方法として認められる手続です。 ② 参加差押えは、先行する滞納処分手続に参…

更新料(NBL913-16)

1 「更新料」とは、名目のいかんにかかわらず、契約の更新の対価として授受 される金員、すなわち、期間の満了により契約が終了するに際し、当該金員の 支払いが契約を更新するための条件となっている場合の金員をいう。 2 従来の問題 約定の更新料が支払…

倒産申立て解除条項 ファイナンス・リース契約における民事再生申立

◇金法1876-441 本判決 「民事再生手続の中で債務者の事業等におけるリース物件の必要性に 応じた対応をする機会」を失わせる事前合意は無効と判断した。この 機会を再生債務者に与えることは民事再生法の強行法規であるとの判断 である。 2 この機会とは、…