2013-01-19から1日間の記事一覧

物上代位と相殺

1 抵当権者が物上代位権を行使して賃料債権の差押えをした後は,抵当不動産の 賃借人は,抵当権設定登記の後に賃貸人に対して取得した債権を自働債権とす る賃料債権との相殺をもって,抵当権者に対抗することはできない。 [平13・3・13第三小法廷判決](判…

先行滞納処分と収益執行

1 滞納処分と強制執行等との手続の調整に関する法律(滞調法)上,滞納処分手続 と収益執行手続間の調整規定はないから,両手続の関係は,「先着手主義」に より規律されると考えられる。2 滞調法上,「債権を目的とする担保権の実行又は行使」(物上代位…

収益執行の賃料

1 民法371条 抵当権は,その担保する債権について不履行があったときは,その後に生じた 抵当不動産の果実に及ぶ。

収益執行の準用条文 (民執111条)

1 46・(2)は準用されていない。 2 46条 (1) 差押えの効力は,強制競売の開始決定が債務者に送達された時に生ずる。 だたし,差押えの登記がその開始決定の送達前にされたときは,登記がされた 時に生ずる。 (2) 差押えは,債務者が通常の用法に従って…

収益執行の申立書 (民事執行法規則63条)

1 63条 (1) 強制管理の申立書には,第21条各号に掲げる事項のほか, 給付義務者を特定するに足りる事項及び給付請求権の内容で あって申立人に知れているものを記載しなければならない。 (2) 申立人は,給付義務者を特定するに足りる事項及び給付請求…