2013-11-30から1日間の記事一覧

取得税再更正処分等取消請求事件(価額弁償と遺贈の時期)

1 本件土地の遺贈に対する遺留分減殺請求について、受遺者が価額による 弁償を行ったことにより、結局、本件土地が遺贈により、相続人から受遺者 に譲渡されたという事実には何ら変動がないこととなる。 (最判平4.11.16 判タ803号61頁)2 裁判官大堀誠一…

使用借権の時効取得(判タ1393-170)(東京高判25.9.27)

1 親族間においては、土地の使用貸借をめぐる紛争が多く、その中には、 土地の使用借権の時効取得が争点をなった事件も相当数ある。 2 最二小判昭48.4.13は、土地についても使用借権の時効取得が成立し 得ること自体は、認めている。 3 上記最高裁判決に…

果実収取権(遺贈)

1 特定遺贈の受遺者は、遺贈の履行を請求することができる時から果実を 取得する(民992条本文)。2 「遺贈の履行を請求することができる時」とは、通常の遺贈においては 遺言者死亡の時、停止条件付遺贈においては条件成就の時、始期付遺贈 においては期…

相続開始後の相続財産(不動産)の管理・使用に関する相続人間の訴訟 (判タ1390、1392、1393)

【1390】 第2 相続開始後の相続財産(不動産)の使用(占有)に関する相続人間の訴訟をめぐる問題2 訴訟物と問題の所在について 3 明渡請求[論点1]に関する検討 4 不当利得返還請求及び不法行為に基づく損害賠償請求[論点2] に関する検討 (1)裁判例…