労働災害についての基本的事項

1 労働災害が発生した場合に使用者に生ずる主な責任
 
  ① 刑事責任  ・・ 業務上過失致死傷罪、労働安全衛生法違反
  ② 民事責任  ・・ 損害賠償請求
  ③ 行政責任  ・・ 指名停止、機械等の使用停止(安衛法98条1項)、
              (雇用調整補助金の停止)
  ④ 社会的責任 ・・ 企業の社会的評価の下落等



2 労働安全衛生法

  ① 事業者の措置義務(第20条)
  ② 労災が発生した場合の留意点
     ・ 被災者の救護措置
     ・ 二次被害の防止策
     ・ 労働基準監督署長への報告(安衛法100条)〜いわゆる労災隠し
     ・ 労働基準監督官の調査等への協力(安衛法91条)
     ・ 現場の保存
     ・ 被災者、遺族への誠意ある対応
     ・ 事故検討会による再発防止策の検討



3 労働災害と民事損害賠償責任
  ① リスクアセスメント(安衛法28条の2)
  ② 労災保険請求にあたっての事業主の助力等(本人請求主義)
     労災保険法施行規則23条
      事業主は、その手続を行うことができるように助力しなければならない。