相続預貯金払戻請求訴訟の論点(判タ 1355-52)

1.相続分払戻請求の可否等
 1)請求の可否及び請求原因等
 2)共同相続人全員の合意がなければ払戻しに応じないとの慣習
 3)証書・届出印の提出の要否
 4)戸籍謄本等の提出の要否・・権利者の確認に時間を要した場合全般
  を含めて
 5)遺産分割の対象とする旨の合意又はその可能性

2.寄与分特別受益により修正された具体的相続分に基づく請求の可否
 1)問題点
 2)裁判例
 3)学説
 4)雑感
 5)主張立証責任

3.相続開始後に入出金された預金
 1)相続開始後に入金された預金
 2)相続開始後に引き落とされた預金

4.定額郵便預金の分割払戻請求の可否
 1)裁判例
 2)今後の課題

5.払戻しの遅滞・拒絶による金融機関の責任
 1)付遅滞の時期等
 2)遅延損害金の利率
 3)預金利息支払債務に対する遅延損害金
 4)不法行為の成否、弁護士費用

6.その他の請求・判決上の留意点
 1)端数処理
 2)仮執行免脱宣言

7.相続人以外の者に対して又は相続分を超えて払い戻した場合の処理
 1)真の相続人から金融機関に対する預金払戻請求
 2)真の相続人から受領者に対する請求
 3)金融機関から受領者に対する請求
 4)三者間の法律関係の調整